こちらで紹介しているラグの素材である、チベットウールは、複雑な国際事情により、チベットから、カトマンズにある、こちらのお寺に運び込まれたものです。お寺の片隅で、小さな工房を起こし、チベットの伝統を継承したラグが制作されています。そして、制作されたラグ達は、チベット亡命政権の助けを受け、世界中のチベット寺院へと送られています。購入していただけると、こうした活動に追い風を送る事になります。お金は直接寺院へ届けています。ご協力の程、よろしくお願いいたします。
チベッタンラグは、標高5000メートル以上の山岳地帯で育まれた世界で最も複雑な織りで出来たラグです。ここで、紹介しているラグの全ては、チベットから運ばれたチベットウールを使って、カトマンズにある、チベット仏教のお寺の施設で織られているラグ達です。
ラグのきめ細かさを表す単位をノットといいます。ノットの数が多いほど決めが細かくなり、ラグは一段と柔らかくなり、デザインもより細かくなります。
もともと、寒冷地で底冷えから身体を冷やさないように工夫を重ねてきた歴史があるので、いろいろと驚かされる事があります。その1つに、織りが複雑で、猫が頑張ってもほどけてきません。しっかりと織り込まれているので、水がなかなか下までしみ込みません。寒冷地でラグに水がしみこんでしまったら、凍ってしまっい、そのシーズンは使い物にならなくなってしまうからです。
チベット人の方達は古来、家に新しい家族が増えると、180×90センチのラグを1枚と、90×90センチを2枚制作して、1つはベッドに、そして、小さい方には、ヤクの毛を詰め込んで枕やクッションにしたそうです。そして、各家庭には、伝承されているデザインがあり、それを受け継ぎながら、各家庭で手作業で、ラグを制作していたとの事でしす。そして、ベッドは先祖から受け継いだベッドであり、何世代にもわたり、ラグが積み重ねられていき、底冷えのしない、環境を培ってきたとの事です。
そのような歴史の中で培われて来た伝統の技術と、チベット産ウール100%で制作されているラグを手にして頂けると嬉しいです。語り尽くすことの出来ない国際事情の狭間の中で、細々とカトマンズのチベット寺院の片隅で制作されているラグを手にして頂けると嬉しいです。
下記の写真のラグはそれぞれお寺にストックがあったものの1枚です。2019年6月、アラキがお寺で確認させて頂き写真撮影をさせていただいたものです。200ノットのチベッタンラグです。
お手入れの方法は、それほどむずかしくはありません。濡れたタオルを固く絞って表面を拭き取る方法が最もお手軽ですが、丸洗い出来るラグなので、天気の良い日に、外に広げて、水をかけながら、ブラシでこすります。そのまま天日で干して、乾燥したら、すっきりです:)現地では、この方法を主に使っています:)
もちろん、クリーニングへ出すことも可能です:)その際、ウール100%である事をお伝え下さい。織りは、ウールですが、縦糸は、インド産コットンとなります。織りに使われているウールは、チベット産のウールです:)
ホコリが化繊に比べて圧倒的に立ちません。又、織りが複雑なため、猫や犬など、爪を立てて引っ張ってもぬけません。チベット人のお坊さんいわく、100年後から、使い勝手が良くなるとの事でした^^;表と裏が、同じような光沢にり、心地よく使用する事が出来るそうです:)
是非、チベット伝統の、そして貴重なチベット産のウールのラグを楽しんでもらえると嬉しいです:)
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